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マヤ・ワタナベ《Sceneries II》2014年 展示風景 Image courtesy of Livia Benavides gallery若手アーティストの活動を通して、国内の現代美術の流れを紹介するグループ展「MOTアニュアル」。その17回目となる「MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨」では、映像を主軸としつつ、自らや他者の身体表現を取り入れた作品を手がけてきた3人の現代作家、小杉大介、潘逸舟、マヤ・ワタナベを紹介する。小杉大介
小杉大介《A False Weight》2019年小杉大介は、社会を制御するシステムのなかで揺れ動く主体への関心のもと、映像などの制作を手がけてきた。本展では、“規格化された身体”に合わせて構築される建築の居住空間と相入れない身体の葛藤を、父と子という個人的な関係から静かに見つめた《A False Weight》を展示。加ボッテガヴェネタベルトコピーえて、トラウマの恐怖や痛みを身体がいかに再体験するかを探る新作の映像作品も発表する。潘逸舟
潘逸舟《波の収穫》2021年一方、潘逸舟は、幼少期に上海から青森に移り、日本で生活してきた自身の経験や視点をベースにして、2つの国家のあいだで揺れ動く主観性を考察してきた。本展では、《戻る場所》や《波の収穫》など、パフォーマンスを記録したこれまでの映像作グッチ帽子コピー品と新作を組み合わせたインスタレーションを展開する。マヤ・ワタナベ
マヤ・ワタナベ《Bullet》2021年 Produced by Multiverso with the support of Mondriaan Fonds and Museum of Contemporary Art Tokyoさらに、ペルー生まれのマヤ・ワタナベは、 今なお究明や裁判が続いている、ペルーの内戦の記憶にまつわる問題を考察してきた。本展では、過去と現在のあいだで宙吊りとなった風景を捉えた《Sceneries》、身体に刻まれた抑圧の痕跡に光をあてる《Liminal》といった近作を、新作《Bullet》とともに展示する。
小杉大介《A False Weight》2019年このように、本展に参加する3人の作家は、身体表現と映像表現という異なる領域を横断しつつ、社会的背景や歴史的文脈を踏まえ、社会のシステムや規範に向き合う人びとの葛藤や応答を描きだしてきた。本展ではそうした作品群を通して、現代を生きる人びとの主観性がいかに形成されるか、そして自らを取り巻くものをいかに見ているかを考察する。展覧会概要企画展「MOTアニュアル2021 海、リビングルーム、頭蓋骨」